ゲーム配信にチャット。TCG用ツールや撮影機材と八面六臂の活躍を見せるのがWebカメラ。
特に、顔出しでのユニークなゲーム配信や、TCGをオンライン対戦で遊ぶ際には必要になるアイテムです。
ただ、Webカメラは数あるゲームガジェットの中でも特に、値段も性能もピンキリ。なので許容できる値段や求める性能は、目的に合わせて選ぶ必要があります。
そこで、使い道に沿ったWebカメラをチェックしていきます。もちろん、全てゲーマー目線で選んでいます。
Webカメラを使うメリット
近年ではVtuber……つまりLive2DやMMDなどで用意したVRアバターを用いたゲーム配信が増えてきました。
とはいえ、顔出しでのゲーム配信は
- 声だけやVRアバターに比べて圧倒的にリアクションが伝わりやすい
- 比較的手軽に準備ができる
- 「顔」で覚えてもらえる
など、様々なメリットがあります。特に1番目の効果は今でも絶大です。
たとえば、私はSNSなどで「新作ゲームの新情報やトレーラーが発表されたときの外国人のリアクション」が流れてきたとき、芸人顔負けの大振りリアクションに笑いをこらえられなくなります。
他にも、ホラーやFPSのゲーム配信では、恐怖シーンや勝利、あるいは理不尽気味な負け方をしたときなどのリアクションは見どころになりやすいです。
2つ目のメリットは、カードゲームをオンラインで対戦することができるようになることです。
私もTCGはいくつか触っており、ボイスチャットを通じてオンライン対戦をしたことがあります。
しかし、そのときはWebカメラが無く、常に片手でスマートフォンを持って盤面を映しながら対戦していました。手首を痛めますし、ブレるのでムダに不正を疑われるので良いことは1つもありませんでした。
Webカメラを取り付けることによって、はっきり見やすくなり、ブレもなくなり、そして両手で手札やカードを扱えるようになります。
ゲーマー向けWebカメラの選び方
Webカメラのどういった機能がゲーマーに沿ったものなのかを選んでいきます。
視野角は狭く
「視野角」とは「画角」ともいい、「どれぐらい広く映せるか」のことを指します。
単純な話ですが、視野角が広ければ広いほど大人数を映すのに向いています。具体的には、ビジネスの場でのWeb会議やセミナー、商談などのシチュエーション向けです。
一方、ゲーム配信やカードゲーム目的では広角タイプである必要は全くありません。むしろ、ムダに背景が映りすぎて肝心の自分が映るスペースが小さくなってしまいかねません。
なので、ゲーマー向けの視野角は70~90°くらいの、少し狭めのタイプといえます。
フレームレートは30or60fps
ゲーマーなら目にした人も多いであろうfps。一応意味を解説しておくと、「1秒あたり○○枚の画像を見せる値」のこと。もっと単純に言えば、動画のなめらかさです。
ここは最低でも30fpsは欲しいところです。これを下回ると、テレビ以上になめらかな動画が多い動画サイトで目が肥えた視聴者にはカクついて見えてしまい、魅力が損なわれます。
また、フレームレートは直接映像の重さに関わってくる要素になります。1分に1800枚の画像を表示するのと、3600枚の画像を表示するのとでは、重さがかなり違ってくることはイメージしやすいと思います。
なので、理想としては「60fpsいいですよ!」……と言いたいところなのですが、パソコンスペックやお財布との相談になる部分でもあります。カメラのfpsが高すぎるためにPC画面での表示がカクカクになってしまうと本末転倒です。
マイク内蔵型なら基本的に単一指向性
Webカメラには、マイクが内蔵されているものもあります。というより、マイク内蔵型である方が標準的であるといえます。
このマイク、大きく分けて2種類、個人の声を拾うのに適した単一指向性タイプと複数人の声を拾うのに適した全指向性タイプがあります。
基本的には自分の声を拾わせる用途であることがほとんどでしょうから、単一指向性タイプの方がゲーマー向けといえます。
ただ、グループで動画投稿を行っている場合、複数人で同じ場所に集まって動画収録をするケースも。そういった場合は全指向性タイプの方が良いので、使用用途によってどちらを選ぶかを決めましょう。
おすすめ5選
コスパと使いやすさが最強なWebカメラがこちら。「サッと買ってサッと使い始めたい」に最も対応できているWebカメラだと思います。
画質もしっかりと映る、典型的な「安くて良いモノ」といえます。
USBに差し込むだけという取り付けのラクさも隠れたメリット。「取付説明書を読むのがダルい」な人でも大丈夫です。
注意すべきポイントとしては、本体が非常に軽いのでUSBケーブルに触ると本体も動いてズレてしまう可能性ががあること、設定で背景ぼかしができるものの若干広角気味なことがあります。
オートフォーカス機能により、被写体の遠近をかなり自在にクリアなまま撮影できるWebカメラです。
専用のアプリで1度設定しておくだけで、画質も音質も申し分のない感触になります。首も回しやすいので、設置したまま映したい箇所に向けるのも手軽にできます。
ただ、コードが若干短めなので、モニターとパソコン本体とが遠いという場合だけ少し注意です。
Logicool フルHD 1080P 60FPS C980GR
最高峰の画質とfpsを誇る高性能Webカメラです。
カメラをぐるっと覆うようなデュアルマイクと16:9の縦型画面撮影機能が特徴的で、スマートフォンから見てもらう配信やコンテンツの作成に最適なWebカメラの1つといえます。
性能が飛び抜けている分、他に比べて値段も数段高くなっています。とはいえ耐用年数も長めなしっかりとした作りになっているので、乱暴な使い方さえせず長い目で見れば良コスパであるともいえます。
また、USBのCポートで接続するので、接続端子が対応していないタイプのパソコンを使っている場合は変換アダプターを同時に用意する必要があります。